皆様の援助先 2018年5月

申請1 ペルー シスター川上スエ子

エンマヌエル憩いの家の支援

 

創立者、加藤神父が亡くなられてから1年、3月1日の神父の誕生日を記念し、神父の遺品室ができた。清貧に生き、貧しい人、病人へ尽くされた神父に感謝しながらその規範に習っていきたいと思う。

憩いの家も創立から17年、加藤神父が托鉢旅行が出来なくなられてから2回施設利用費の値上げを実施したが、それについていけず、他の施設にやむを得ず移られた方もおられる。が、残念ながらその方たちが短命に終わられるという事実を知らされ驚きと悲しみを味わっている。

現在28名の入居者がおられるが、家族から送金されなかったり、連絡が途絶えたり、というような難しい状況にある方たちも多い。

今年も昨年同様の援助をお願いしたい。

 

決定: エンマヌエル・ハウス2018年度資金援助


申請2 ボリビア シスター立石順子

オガールファティマの支援

 

ボリビアも秋模様になってきた。0~5歳までの約65人の子供たちの世話をすることによって元気と喜びを分けてもらっている。しかしながら、昨年11月福祉関係の法規が変わり、県庁の福祉課に措置児として登録された子供だけ食費が支給されることになった、児童が保護され、その後正式に入所されるまでの調査期間中は一時保護扱いとされ、各施設が自己負担すること、と県庁からいわれ、申請した食費の半分しかもらえなかった。

家庭で十分な養育も受けられず、家族からも引き離され、最低限の「食」という保証さえなく、わずかな補助金さえ削られ、国も法規も守ってくれない、ここにいる子供たちが哀れで、胸がえぐられる思いである。

子供たちは一人では何もできない。心身の健やかな成長のためには毎日の栄養と愛情である「母の手と心」は欠かせない。この必要を満たすため、日夜神に日々の糧を祈り、東西奔走している。

JOMASの皆様には毎年多額のご支援金をお願いして申し訳ない。何時も子供たちにやさしさや温かい心を注いでくれる皆様に、希望と信頼を託してご検討いただきたい。

 

申請:

A.2018年度支援

  1. オガールファティマの3人の常勤職員
  2. 2人の臨時職員給与
  3. 国産ミルク購入代

B. 森永BFミルクの支援

 

決定:

 オガールファティマの2018年度支援

 森永BFミルク代援助


申請3 フィリピン 佐藤宝倉神父

アシジの聖フランシス・デフ・センターの支援

 

1. 沿革と歴史:

当センターは、1990年来フィリピンでNGO活動をしてきた佐藤神父が2000-2001年の準備期間 (マニラ市聖ラサール大学ビニール校で教えた)を経て、2002年7月に再来比し、2003年1月1日に正式発足した。現在、マニラ市(本部・事務所)及びカルバヨグ市に聾者共同体を有している。通常は、マニラにて聾者のリーダー養成及び手話・英語の教育、また聴者の手話通訳養成をしている。

カルバヨグ市に関しては、次の通りである。

1995年、フィリピン国、ウェスタン・サマール州、カルバヨグ市パイロット小学校内に聾学部が併設されたが、2000年、佐藤神父が同市クライスト・ザ・キング(CKC)大学を基点に聾者共同体の設立を呼びかけたところ、地元の最大の要望は高校設立であることを知り、多くの方々のご協力をいただいて、2004年、CKC大学構内に郎者のための高等学校(Christ The King College School For The Deaf)校舎を新設し、開校した。当センターはその校舎をCKCに寄付し、センターが聾教育部を担当するという覚書を交換した。

2011年、当センターの養成を7年間受けた3名の教諭が上記の学校に移り、当会が設立したろう教育部を担当している。ろう教育部は、小学部と高等部からなっている。幼児部については、当デフ・センター(カライマン地区)において、ろうあ者補助教員1名とソーシャルワーカーが担当していた識字教育のクラスを閉じ、2012年はCKCに幼稚部を復活した。また同年、7月カルバヨグ・デフ・センター(カライマン地区)はDSWD(保健省)より「通所型の適正な施設」としての認定書を交付された。当初、ろうあ者の寮として開設した同センターであるが、「ろうあ者共同体を作る」という当初の目的は達成され、当会を通し通学のための交通費が支給されていることもあり、通所型のろうあ者の教育・社会的適応ためのろうあ者センター兼聾教育者の寮として運営されている。

現在のスタッフは次のとおりである。

A)スタッフ:

教師 1名(聴者)
補助教員 2名(ろうあ者2名)
幼児部補助教員 2名(ろうあ者2名)
ソーシャルワーカー 1名
デフ・センター用務員 3名
手話通訳者(大学での受講のため) 1名(聴者、マニラ市)
会計担当 1名(聴者、マニラ市)
法律顧問 1名(聴者、タクロバン市)
監査 1名(聴者、タクロバン市)
司 祭 1名

 

2. 援助要請内容について:

A) 去年からの継続で今年も職業訓練をデフ・センターで実施する予定である。

具体的な職業訓練指導の種類は、今年から翌年1月にかけて高卒・大卒のろうあ者の意識調査をし、理事会で話し合う。継続中のものは、2013年度にJOMASより設置していただいたコンピューター・ラボを用いた機材を使用し、コンピューターの指導を行い、文章タイプなどの仕事をCKCと共に行ってきたが、2017年フィリピンの伝統的織物の職業訓練を並行して行っている。今後も行い職業訓練の幅を広げることを計画している。

 

申請A. 織機の購入と指導者の派遣:織機の代金、旅費・宿泊費・謝礼などの経費の2018年度分支援

目的:一定の教育課程を卒業しても、就職が困難と言うのが現状である。何とか、少しでも職種を広げて、ろうあ者が社会に寄与できる機会を作っていくため。

 

B) カルバヨグ市ろうあ者に対する奨学金

奨学生の人数と内容:2017~18年 予想される被支援者(ろうあ者)数:

 幼児部   5名(ろうあ者:カルバヨグ市)

 小学生 15名(ろうあ者:カルバヨグ市)

 高校生 17名(ろうあ者:カルバヨグ市)

*以上、37名の奨学金が必要となる見通しである。

*就学援助金を受けている学生には、学費及び学用品のみならず、必要に応じて交通費が支給され、経済的理由によっては制服や昼食などの給付もある。

 

申請B. 奨学金2018年度分

 

決定:フランシスカン・デフ・センターの支援2018年度分


申請 フィリピン シスター景山ひろ

バゴロド市の貧しい子供たちへの奨学金

 

今学年度、教育省(Department of Education)が高校生のための職業用の技術工業コースをスタートさせた。貧困により学校へ行けない子供たちや中途退学者に技術を身につけさせるための短いコースである。私たちはこの意義を認め、学士号がなくてもよりよい雇用にめぐまれるよう、技術をつけさせよう、とより多くの高校生を受け入れることとした。今年度は115名の支援を行った。

それはすなわち、JOMASが単に115名を支援、ではなく115の家族の支援をおこなったことに等しい。

今年終了した3名の初等教育課程の子供が高校に進学し、10名の高校卒業者が大学に進学した。

大学レベルでは10名が4年制を終了した。今期卒業した学生は10名とも雇用され、今は家族の基本的要求を満たし、弟妹に教育を受けさせている。

毎月の“付加価値形成セッション”には、週単位でシスターひろの日本語教室がついている。彼らの多くがよく日本語を話し、他者への尊敬、強い責任感など美しい日本の礼節を身に着けていっている。

奨学生の数を増やしたため、私たちはプログラムの一部を受け持ってくれるスタッフを1名、雇用する予定である。これまではMs.Rose Tanが全く無償で働いてくださっていたが、新しいスタッフは、いずれはMs.Tanの後任者になるべき人で、若く、小さな子供もいるため、サラリーを出すこととした。

またJOMAS奨学生が使用する教室の隣のトイレがとても古く、壊れたままになっている。私たちは学生になるべく綺麗で機能的なトイレ(それは貧しい自分の家庭にはない)を経験してもらい、正しい利用方法を学び、他者のために清潔に保つことを学んでもらいたいと思っている。そのため、トイレを修繕したいのだが、その費用をできればご支援いただきたい。

JOMASの支援によって貧しい家庭の子供たちを力づけて学習させるこの活動を続けたいが、これはJOMASの支援なくしてはできない。支援をよろしくお願いしたい。

 

申請:

1.奨学金

A. 小学部(12名)

内訳(制服、学校靴、学用品、入学金、雑貨、交通費)

B. 高校生(35名)

内訳、同上

C.大学生 (35名)

内訳、同上

2.学生の養成、トレーニングセミナー

A'.価値観養成セミナー (3セッション)

内訳(食費、交通費、資料代、講師謝礼、場所代)

B'.技術取得セミナー

内訳、同上

3. スタッフ人件費(最低賃金)

内訳(月給、社会保障費、ボーナス、保険費用)

4.2か所のトイレ、洗面台の修繕、取り付け

内訳(資材、取り付け費用、人件費)

 

決定、上記全ての支援

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