今回のエボラ騒動により、普段は給食支援である日本からの献金を、支援の必要な生徒の食糧支援と言う形で活用させて頂いた。この食糧支援をきっかけとして見えてきたことは、実に多くの生徒が遠距離を通学してきていることで、その問題は以前から、シエラレオネ人のシスターから指摘されていた。今回、村への食糧支援を担当し、実際にその「遠さ」を体験した。朝3時間、朝食もなしでゴム草履で徒歩通学し、学校に着くと校内の井戸で足を洗い、持って来た靴下と靴に履き替え授業を受ける。2時に授業が終わると、又同じ距離を帰って行き、夕方5時過ぎに帰宅。ほとんどの生徒は、それから水汲みや食事の準備などの家事をこなすため、勉強する時間はない。村でも多少の余裕のある家庭では、ルンサの町に部屋を探して子供たちを住まわせている家庭もある。しかし、12,3歳の女の子が、保護者なしで住むのは、倫理的な危険も沢山ある。 食糧支援で村を回った経験から、村からの生徒たちの「宿舎」建設が、「エボラ後」の課題となった。今の予定では、まず一棟を建て、最も長い距離の通学区域からの生徒たちに利用してもらう計画である。以上がこの援助をお願いする理由である。
幸いなことに、多くの地区でエボラから解放されつつあるが、国全体としては、まだまだエボラフリーには、少し遠いようである。しかし、混乱の中でも学校が再開さされつつあるので、皆、希望を持って前進している。一日も早く、普段の挨拶・肩を抱き合い、喜びを体中で表現する状態が来るよう願っている。皆様にもこれからもお祈りもよろしくお願いいたしたい。 例会には翌日シエラレオネに変えられる予定のシスター白幡も出席され、現地での 遠距離通学の実態を話された。現地での子供たちが皆、日々の生活に追われ、希望や夢を持てない状態にあることなどを話された。
決定 村から学園に登校するための学生寮建設費用の支援
Catholic Center Campus Ministry(CCCM)は将来のリーダーを養成するための源泉である。入り組みかつ腐敗したフィリピンの社会を変革する先兵となるべき、善良で誠実なプロフェッショナルや責任感ある市民を育成することを目ざしている。
現在、当センターは6人がMindanao State University ,Iligan Insitute of Technology(IIT) の学生に寄り添って活動している。IITはフィリピンの中で最も学費が安く、かつ設備が整っていて高度な教育を提供しているため、学生たちはミンダナオ島のあちらこちらからから集まってきている。 これらの学生の育成と新しい社会の構築の為にはJOMASからの毎年の支援が非常に大切であり、本年もまた支援の更新をお願いするものである。JOMASのおかげで学生たちは世界のどこでも活躍できる価値を獲得し、フィリピンの様々の会社にプロフェッショナルとして就職し、確実にこの国の社会を変えてくれるものと確信している。
CCCMは財政基盤を地元からの寄付といくつかの小さなプログラムからの収益に頼っている。歌の本、カレンダー、ブレスレット、ミニコンサート、聖歌隊などのプログラムの収益による収入で、センターの光熱費などの基本的な運営を賄っている。しかしながら、各種の育成プログラムや維持費にはJOMASからの支援を欠くことはできない。加えて昨今はフィリピンを襲ったいくつかの天災の大きな影響を抜くことはできない。
JOMASにサポートをお願いするセンターの活動プログラムは(1)奨学金プログラム(2)リーダーシップ育成プログラム(3)図書館、である。
(1)奨学金プログラム
公的教育は貧しい家庭の子弟でも受けられるべきものだが、フィリピンの公立大学は限られており、全ての学生の要望を満たすものではない。ミンダナオ州立大学IITの学生は、知的レベルは非常に高いが経財的に苦しんでいる。彼らの多くは寄宿舎にも入れず、教材を買えず、場合によっては学費もままならず、退学を余儀なくされる学生もいる。 これが当センターが2015~2016年度で30名の学生に奨学金プログラムを設定する理由である。これまでに90名の学生がJOMASの支援により卒業し、それによって家庭の経済も助けられ、経済的余裕ができるとセンターに寄付してくれるまでになっている。
(2)リーダーシップセミナー
センターはリーダーシップについて特別な育成を受けたメンバーを通して多くの学生を支援している。学生リーダー達(約35名)はセンターの育成プログラムに沿った、礼拝、正義・平和、対話、新聞発行、ゲームとリクリエーション、教育と図書、音楽、というコミッティーに分かれており、彼らを通じて彼らの多くが済むいくつかの寄宿舎の学生とのふれあいプログラムを行う。このように学生リーダーを経由して、CCCMはおよそ2,000名の学生とコンタクトを持っている。 CCCMにおける学生リーダーの育成は、新しい学年度に先立ってセンターが行うリーダーシップセミナーから始まる。その後、毎月ミーティングを持ち、フォローアップや計画の見直し、活動の評価を行う。またその他に学年の中間期に黙想会が行われ、これまでに彼らがそれぞれの場面で出合った困難を思い返しながら自己認識を高め、信仰を深め、自分の行動を見直し、自己を励ます時間とする。
(3)図書館
学生の多くは自分自身の教科書を買う余裕が無いため、図書館はセンターにおいて非常に重要な役割を果たす。100名以上の学生が図書館を利用している。図書館は参考書、研究教材や日刊紙、週刊誌、あるいはコンピューターサービスも提供している。また彼らが読書の習慣を持つように娯楽の本も置いている。図書館ではWi-Fiインターフェースにより3台のコンピューターが使えるようになっており、検索や課題の閲覧を行うこともできる。 シスター兄部宛てに学生から礼状が来ている。
決定2 カトリックセンターキャンパス行政部の教育プログラムに対する財政支援の更新
報告:シスターは11月1日に帰国されたが、その後ただちに曽野氏、昭和大学のグル―プとアンチラべに行かれた。12月8日には金祝(修道生活50周年)のお祝いが開かれた。しかし、働きすぎが災いとなり、椎間板ヘルニアになられ、緊急手術を受けられた。いまだにリハビリをされておられる。
マダガスカルは政権交代があったが、わずか8か月で国民の反対により辞任。
現在は軍人出身の首相となった。
台風の影響で年のアンタナナリブでは冠水のため、道路事情がさらに悪化している。
申請:ENATOにある学校で必要な小型トラックの購入
マダガスカルの東南に位置する遠方の小さな村ENATO。ここの3,000人の住民の多くはイスラム教徒だが、少数ではあるがイスラム教徒の中に入っているカトリック信者の要請に応えて2014年に学校運営を行っている。小中学校で、各学年1クラス、計375名が勉強している。遠方から来ている生徒もいる。
品物の調達には13km離れた大きな町ブヒベタに行かなければならなく、生徒の家庭訪問には徒歩で5時間、また教会の信者に会うためにも3~5時間かけて歩く、などの生活をしている。
決定3 トヨタ製小型5人乗りトラックの購入費用の支払い
トヨタは悪路に強く、部品が全てマダガスカルで入手できる。
加藤神父は今月初めに89才となられた。難聴と腰の痛みで長くたっておられない状態にもかかわらず特に老人ホームの施設長のお手伝いをしておられる。
リマでは去年に比べ事態は悪化している。去年は一人のお年寄りが亡くなったが二人の子供がおりながらメールを通じて催促しても曖昧な返事をした挙句、遠縁を介し葬儀を済ましてこっそりと遺骨は持ってN.Y.に帰った様で、結局一万ドル以上のお金は未回収となった。また今年は円安による送金の遅れ、停止が出ている。そのような中、植物人間になっている五人は特定の人を雇わねばならない。また惚けを避ける為の特別のテラピーを導入する必要も生じた。
この様な状態の中、今年も例年と同じJOMASの支援が不可欠であり、是非とも申請を認めていただきたい。
決定4 日系老人ホームへの経費一部援助