5月半ばにフィリピンから一時帰国をされていた善きサマリア人会のシスター景山にお目にかかる幸いを得ました。九州でのお仕事を終えられて、次のご予定に移られるわずか数日のお休みの間にお会いすることが出来ました。
80歳を幾つか越えておられる方とは思えない確かな足取りと冴えたお話の運びに唯々敬服するばかり、しかも会の重要なお仕事を日本で果たされた後に再度フィリピンへの宣教に赴かれていると伺い、一本だけではない二本も三本も筋金入りの宣教者にお話し頂いていると自覚しながら、フィリピンでのお働きの様子をお聞きしました。
「マニラからかなり離れたバゴロド市の不法定住者の貧しい子供達に、2002年より教育の機会が与えられるようにJOMASからのご援助を頂いてから、100名以上の大学卒業生がすでに正規の又は契約従業員として社会で働くまでになりました。司教様の助言も頂いて、この地域の大学卒業生が少しでも有利な条件で就職できるように、無料で日本語の授業をし、資格を取得出来るように働いているのが今の私の主な仕事です。」と話して下さいました。教授するご経験の豊かなシスターも「日本語教授法を習得しておけば、もっと良かったと思うんですよ」と必要なことへの挑戦をなさろうとする態度に又々頭が下がる思いでした。
▼フィリピン バゴロド市内のスラム
「どこで知ったか私の誕生日に生徒達が本当に温かい心のこもったお祝いをしてくれました。」 と数枚の写真を取り出してフィリピン人の優しさを話されたシスターは、彼等と共に生きて人生を全うしたいと望んでいることも打ち明けられました。
特に暑い5月末のフィリピンに再び日本を離れて向かわれたシスターの上に神様からの御助けとご健康の恵みを願わずにはおれませんでした。シスター心を合わせてお祈りしています。!!!
シスター兄部 記