皆様の援助先 2024年7月

今回の申請については一同介してのミーティングにおいてではなくメールにて審議を行った。
審議期間  2024年7月


申請1 東ティモール Sr.荒井 (Sr.髙木) (新規)

レストナック社会教育センター:学習・家庭支援

 

東ティモール、アタウロ島にあるレストナック社会教育センターでは、初等教育では1 日 2 時間、中等教育では 1 日 3 時間という学校での勉強時間の他に学校教育を補うことを目的とした施設。センターには 2022 年に作られた工業用コンテナでできた教室棟がある。そこで年齢、知識レベルでクラス分けされた生徒たちのグループ支援が行われている。

学習面だけでなく、センターではより良い身体的・精神的発達の為に十分な栄養素を含む食事を 1 日 1 食提供することで、子供たちの栄養改善に貢献する事を目指している。(普段、1 年の内何か月も米とトウモロコシを主食としているため、飢餓状態

とまではいかないが、子供たちには十分な栄養素が不足している。)

また、特に青少年や若年成人を中心に、彼らが仕事を見つけやすくなるよう、技術面の職業訓練を提供している。

センター周辺には合計 60 家族が住んでおり、1 家族あたり平均 6 人子供がいる。さらにこの社会教育センターがアタウロ島で知られるに従い、3,4キロ離れた場所に住む家族も活動に参加するようになってきた。このため、現在このプロジェクトの直接の受益者は合計150人くらいになっている。

プロジェクトは 2023 年 9 月から稼働しており、継続性の必要が明らかである。経費の中には継続的な更新を必要としないものもあるが、継続性を確保するため、あるいはプロジェクトの参加者数を増やすために毎年更新する必要があるものもある。

 

承認:東ティモールアタウロ島のレストナック社会教育センターの活動支援


申請2 ボリビア シスター川下

オガール・サン・ホセへの 2024 年度支援(継続) 

 

継続支援であるが、今年度は増額を求めてこられた。

その原因をシスター川下から次のように報告を受けている。

「6月 20日に、オガール サン・ホセの園長から、電話連絡があり、申請書がメールで送られてきました。スペイン語と英語の申請書は、PDF 形式でしたので、申請書の部分と申請の増額の理由についての記述のみ、簡単に日本語へ翻訳したものを以下に添付しています。2023年度は、増額して、ご寄付いただいたと記憶しています。

今年も、増額して申請しています。日本も円安や戦争のために、物価が上がっていると聞いています。ボリビア国内では、ドルの流通が枯渇しており、外国、ペルー、アルゼンチン、ブラジルからの輸入に頼っている製品が多いので、(ボリビアでは、製造できないものが多いです)物価が上がり、生活への影響が表面化しています。確かに薬も高くなっています。オガールファティマの子供たちは健常児なので、特殊で専門的な薬は必要ありませんが、オガール サン・ホセは、大変苦労しているようです。6月にオガール サン・ホセの訪問を予定していましたが、あいにく急な用事が入り、見合わせています。」

 

申請の原文日本語訳は次のとおり。

「2024年から 2025年にかけて、障害を持つ子供、若者、成人たちの医療とハビリテーションのニーズをカバーし続けるために不可欠なプロジェクト「オガール サン・ホセの障害児のための包括的なハビリテーションの支援エリア」を提示したいと思います。ボリビアの経済的および政治的状況により、一般的に物価が上昇していますが、特に医薬品のコスト増加しているため、わずかでも増加の可能性の範囲内でお願いしています。

私たちは、ゆるぎない信仰をもって、皆様の親切な返信を待っています。永遠の感謝の気持ちを込めて。」(日本語訳:シスター川下)

 

承認:オガール・サン・ホセの障害児の為の包括的なリハビリテーションの支援


申請3 チャド シスター平

塀の建設

 

ロゴン河に面した塀は約50年前に建てられ、老朽化がすすみ、常に手を入れる必要がある状態となった。塀の崩れた場所から子供たち、泥棒、ヤギなどいろいろな物が出入りするため、安全性と衛生面に欠ける。

ロゴン河に面した57mの塀の建設は、雨期の水量が増す際の安全対策にも繋がり、幼稚園児、ベタニア寮及びナザレト寮の安全が確保される。
どうぞご検討いただきたい。

 

承認:安全確保のための塀の建設費用支援


申請4 フィリピン 佐藤神父

アシジのフランシスカン・デフセンター2024 年度支援(継続)

 

フィリピン国内における聾教育の向上を目指し、聾啞者教師及びフィリピン手話インストラクターの要請、また手話通訳者及び聾教育に携わる聴者教師の要請、更には特に教育機会に恵まれない地域に養成された会員を派遣し、教育の機会を与え、聾唖者の進行共同体の設立を目指す活動をしている聾唖者・聴者の共同生活をする団体である。

1995年にフィリピン国ウェスタン・サマール州、カルバヨグ市パイロット小学校内に聾学科が併設されたが、2000年、佐藤が同市クライスト・ザ・キング(CKC)大学を基点に聾者共同体の設立を呼び掛けたところ、地元での最大の要望は、高校設立であることを知り、多くの方のご協力をいただいて 2004 年、CKC 大学校内に聾者のための高等学校校舎を新設し、開校した。CKC 大学はフランシスコ会が経営する大学であるが、当会は高校の校舎を CKC に寄付し、当会が聾教育部を担当するという覚書を交換した。

2011年、当会の養成を 7年間受けた3名の教諭が上記の学校に移り、当会が設立した聾教育部を担当している。聾教育部は小学部と高等部からなっている。幼児部については当デフ・センター(カライマン地区)において聾唖者補助教員 1 名とソーシャルワーカーが担当していた識字教育のクラスを閉じ、2012年、CKCに幼稚部を復活した。

また、同年 7 月、カルバヨグ・デフ・センター(カラマイン地区)は DSWD(保険省)より「通所型の適正な施設」としての認定書を交付された。当初、聾唖者の寮として開設された同センターであるが、「聾唖者共同体を作る」という当初の目的は達成され、当会を通じ通学のための交通費が支給されていることもあり、通所型の聾唖者の教育・社会的適応のための聾唖者センター件聾教育者・一部学生の寮として運営されている。

2013 年より卒業生の為の職業訓練を実施、コンピューター操作、伝統織物など職種を増やして現在に至っている。

 

現在のスタッフ:

 教師(1 名)(聴者)、 補助教員(2)(聾唖者)、幼児部補助教員(2)(聾唖者)

 ソーシャルワーカー(1)、デフ・センター用務員(3)

 手話通訳者(大学での受講のため)(1)(聴者)、会計担当(1)(聴者)

 法律顧問(1)(聴者)、監査(1)(聴者)

 司祭(1)

計 14 名

 

承認:2024 年度の支援

内訳

 A)職業訓練の助成金(継続)

 B)職業訓練のための奨学金(継続)

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