2018年より3年間の継続支援対象となっているプロジェクトの2年目の申請。
2009年7月にステンミエンチャイのゴミ集積場が閉鎖されたが、首都プノンペン市内の全てのゴミはダンコー地区にできた新ゴミ集積場に集め捨てられている。住民たちはJLMMの活動地ルッセイ村にそのまま留まり、そこから毎日ルモー(乗合バイクタクシー)で通勤している。住民たちが移住せず居住しているため、JLMMではステンミエンチャイのゴミ集積場が閉鎖された後も、引き続き住民を対象に活動を継続している。
1. 子どもの家活動
前年度同様、三クラス制で幼児教育、衛生教育、識字教育、情操教育を月曜日から金曜日の午前中実施する。 一番小さい子どもの家では、子どもたちが集団生活に親しむためのプログラムづくりを前年度に引き続き徹底する。また就学前の子どもが多い大きい子の家では、特にクメール語及び算数の判らない子どもに個別指導を前年度に引き続き行う。衛生教育や道徳などは子どもたちが行動に移せるよう教材を更に工夫する。教育の大切さを保護者に理解してもらう目的で、母親ミーティングや家庭訪問を継続して実施する。特に7歳以上で小学校入学にしていない子どもの家庭を訪問し、小学校進学の重要性や入学の手続きを説明し、小学校進学率を高める。
2. 栄養プログラム
毎日「子どもの家」に学びにきた子どもたち全員に手作りの豆乳と授業の終わりに給食を提供する。また授業でも栄養指導を実施し、野菜嫌いの子どもたちの栄養の偏りによる発育不良を防ぎ、子どもたちの健康状態の向上を目指す。
3. 医療サービスと家庭訪問
治療費を高利貸しから借り、返済に苦しむ貧困家庭に向け、病院までの交通費や治療費を支援する。また、極度の貧困家庭には緊急援助として食料や生活必需品を提供する。
4. 収入創出プロジェクト
前年度に引き続き、屋台貸し出しプロジェクトを実施し、プノンペン市内や学校周辺などでクレープ「ロッテイ」の販売を行う。また、秋田の「ババヘラアイス」(進藤冷菓)から技術指導を受けた、秋田生まれのカンボジア産アイス「ハッピーアイス」販売も継続して実施し、ステンミエンチャイ地区住民の生活向上に努める。販売員を拡大していくために、アイストラックを利用し、販売員たちを販売場所へ送迎する。安定した現金収入を得ることにより、家庭内の医療や教育へのアクセスを充実させる。また前年度から新たに開始したカンボジア産コーヒーを使ったドリップパックの販売も継続して実施し、母親たちに仕事を提供していく。カンボジア国内での販売場所を拡大していくとともに、日本での販売の可能性を探る。また品質管理の徹底に努める。
5. 女性の生活能力向上プログラム
(1) お母さんセミナー
家庭の生活環境改善に必要な「保健衛生」・「栄養」の基礎知識を学ぶためのセミナーを今年度も継続して実施する。対象世帯200世帯を3ブロックに分け、住民たちの住居前で少人数のグループを対象に10分から15分のセミナーを実施。また、知識を得た母親たちが各家庭での実践に繋がるようにフォローアップや対象地域の母親の状況に適した教材作りをしていく。今年度の「栄養改善セミナー」は、今井記念海外協力基金の支援により、「コミュニテイヘルスワーカーによる生活習慣病の予防と改善のための[おから]を使った栄養食の開発と普及プロジェクト」を実施する。「保健衛生セミナー」は、隔週1回学習テーマごとにセミナーを実施する。またセミナー参加者には、石鹸を無料で提供する。 また、スタッフたちの養成も継続して実施する。
(2) 母親ミーティング
年に2回母親ミーティングを実施し、JLMMの活動内容や子どもたちの様子を紹介する。また子どもの教育の大切さや、衛生的な生活を送ることの大切さを解り易く説明するとともに、母親が抱える問題や課題などを学び話し合えるように努める。さらに保健サービスの紹介と情報提供を定期的に実施し、公的保健サービスへのアクセス改善を行う。
(3) 託児所プログラム
「母親センター」の2階、及び新たに開設した新託児所を利用し、母親が子どもを預けている時間を学びや就労に活用することができるようにする。3歳~5歳児60名、2歳児15名を朝6時30分から18時30分まで受け入れ、子どもたちが健康ですこやかに成長できるように、栄養価が高くバランスの取れた昼食やおやつを提供し、情操教育、衛生教育を楽しく受けられるようにする。先生2名、アシスタント6名が交代で指導を行う。また、新たに設置した運動場での遊具を使った遊びの時間を授業のカリキュラムの中に取り入れ、子どもたちが安心して健やかに育っていけるように努める。
☆期待されるプロジェクト成果
☆JOMASの支援を得た後の事業実施計画:
決定:カンボジア、プノンペン市郊外貧困地域における子どもの給食と女性の収入創出継続支援
①給食食材費 ②現地スタッフ人件費(2名)
Fides 小学校は ドミニカ共和国の首都サントドミンゴのカシケ町にある小さな小学校でカシケ町は貧しい地区と背中合わせになった住宅街にある。この学校は創立40年以上で地区に馴染んだ小学校だがここ数年、女性の校長先生が高齢になり発病されて教員の指導や経営が出来なくなったため生徒数が減少している。幼きイエズス会とこの学校とのかかわりは古く、これまで何人ものシスターがこの学校で働き、現在も続けて働いている。学校長のご主人は後継者が家族の中に居ないため本年度をもって学校閉鎖を考えていた。が、保護者は子供たちにカトリックの教育をして欲しいと希望しているため、学校を続けて欲しいという要望が強く出た。私たちは公私ともに深いかかわりのあるこの学校を継続し 発展途上国であるドミニカ共和国でどれほど教育が重要であるかを痛感している者として またカトリック国でありながら信仰教育が十分なされていない状況を鑑み、熟考の末この学校を引き受けることにしました。子供たちに良い教育を、親の少ない負担で行い、信仰を持った子供たちを育成したいと望んでいる。
学校の建物の状態は悪く、ペンキの塗り替えと修理が必要。授業や保護者集会で使用するパソコン、プロジェクター、スクリーンなどの教具が全く無く、さらに机、椅子の修理補充、黒板の買い替え等が必要である。
これまで私たちは学校を引き継ぐ予定をしていなかったため、修理や教具補充のための資金が無く貴会に援助をお願いする次第である。
学校の規模:生徒数320名程度可能 (現在120名ほど在学)
3階建て鉄筋で12クラスあり。幼稚園も併設されている。
環境: 住宅街ではあるが家は立て込んでおりアパートもある。若い家庭が多いのか地域には乳幼児が多い。
ドミニカ共和国の学校制度は日本の幼稚園の年長組をプレ1年生としその後8年生までを小学校とし その後4年の高校生となる。 近年延長授業と呼ばれ朝8時から午後4時までの1日授業に変わりつつある。 国は全学校を1日授業にする予定であるがまだ最終実施時期は発表されていない。1日授業になる所は教室の不足などから7,8,年生を高校1年生とつなげて日本と同じく小学校6年 中学校3年 高校3年にすることが出来るとしている。Fides小学校は今のところ12時半までの半日授業である。
決定:Fides小学校の修理と教具補充の支援
内訳:パソコン2台、プロジェクター1台、スクリーン1台、スピーカーとマイク、及び黒板8台の購入費用。
ペンキ代及び人件費。机と椅子の修理費用