報告
9月から日本に帰国されておられたシスター金谷が本日ネパールへの帰国前に例会に出席され、ネパール報告をされた。
30年に及ぶノートルダム教育修道女会のパンディブールでの教育活動の報告の詳細はHPに掲載。
同会はネパールの著名な教育家、アガタ・タパ氏にも助言を受けながら村の貧しく劣悪な環境下にいる子供達の為の保育園を建設し、手作りの教材でモンテッソーリ式の教育、栄養指導、社会性の教育、などを子供と保護者に対し行った。また教員の為の研修会を開催し、指導方法を広めている。この教育をうけ成長した子供たちは上級学校に進み、その中には現在指導者として同園で勤務している者もいる。現在までにこの教育を受けた子供の数は延べ5500名になる。
JOMASは同校の中心となるセトグラス保育園を中心とした3園の運営を支援してきている。
申請 「ピース・プロジェクト」の維持費の半額(継続支援)
1990年代後半からネパールではマオイスト(暴力的な極左共産主義者)が勢力を伸ばし、民衆や宗教活動などを圧迫している。子供たちが貧しさから逃れるために兵士になることを、教育をサポートすることによって阻止するため、地域の小さな保育園・託児所を運営したり「児童宿題塾」を開催して落第させないよう働きかけるというプロジェクト。立ち上げから昨年まではカリタスが支援してくれたが、現在その支援は終了した。
決定 ネパールのピース・プロジェクトの維持費の1/2
昨年11月に亡くなられたシスター根岸に代わられシスター吉田が学校運営を 引き受けられている。シエラレオネはエボラ出血熱の流行地であり、町が閉鎖 措置になったため物流に支障をきたし、地区の孤児院での食糧不足など問題が あったが、幸いスペインからお米が4000袋届けられ、そちらは解決した。この エボラ出血熱の様子はJOMASのHPに記載されている。
高等部の生徒でエボラ出血熱のため家族が亡くなり、本人も感染していたが、 無事生還してきた。(残念ながら同日搬送された教員はエボラセンターに着く前 に亡くなった。)
申請
今回は2件の申請を提出する。どちらか片方、ご承認いただきたい。
①グアダルッペ学園小学部の認可されていない教職員給与 22名分 1年間
②同学園中学・高等部の認可されていない教職員給与 20名分 1年間
決定
グアダルッペ学園の認可されていない教職員給与 どちらか片方、との申請であったが、シエラレオネでのエボラ出血熱の広がりとともに、シスターご所属の修道会からも緊急援助を行っている状況で、その分本来の学校運営費も一層厳しくなっていると判断し、2件ともの承認となった。
サンタクルス市郊外のコトーカ市にある神経系障害を持つ心身障害者たち(129 名の入所者と27名の通院者)の為の施設オガール・テレサ・デ・ロスアンデス の生活の質を維持するため、医療分野におけるプロジェクト「夢と希望を実 現するため」に必要な諸経費の一部支援をお願いしたい。
プロジェクトの内容:専門チームによるプログラムによって心身障害者たちの 身体的精神的社会的な発達を促進していく。小児科・薬剤科・リハビリテー ション・教育心理・歯科・体育・職業訓練・看護科・ソーシャルワーカー・ 栄養士・言語療法・レクリエーション指導といった専門職のグループが障害者 たちにさまざまな指導を行う。
プロジェクトの目標:入所者の健康維持のため薬剤やビタミン補給剤の確保、 利用者の死亡率の低下、職業訓練による健康状態の改善、リハビリテーション 向上のため医療チームの提供。
今後の課題:神経科の医薬品の確保、継続的な医療チームの確保、近隣住民へ の配慮、必要な専門的治療の施行。
必要人材・物資:衣料品、食糧、住居、医者(1名)、小児科医(1)、歯科医(1)、 栄養士(1)、言語療法士と助手(各2)、職業訓練指導者(1)、同助手(7)、看護師 (10)、教師(8)、保育士(44)、体育教師(1)
申請
1.神経系医薬品購入費
2.検査費
3.栄養補給食品代
4.医師と看護師への給料
5.その他必要なため 〃
決定 オガール・テレサ・デ・ロスアンデスの医療分野の経費
申請
①聖ラファエル病院 胎児モニター購入資金援助
現在、13年前に日本草の根の援助を受けて購入した日本製の胎児モニター(胎児心音監視機)が故障続きでプロープが使えずいつ使用不能となるかわからない状態。部品の修理は不可能で新品購入の必要がある。分娩の監視に不可欠な為、是非購入したい。現在使用中の物は日本製なので、できれば同じ日本製購入を希望。また本日の例会に間に合わせての緊急な申請となったため正式な見積もりが届いていないのでドクターに問い合わせて得た金額で申請を提出した。
②聖ラファエル病院の貧しい妊婦援助金
企画進行中のクラスルームは完了しすでに学生の教室になっている。今後は分娩手術棟の改造工事を始める。病院に小規模な社会福祉課を開始し、貧しい人々に注目を向け独自のミッションを果たしながら発展させたい。
決定
① 胎児モニター(日本製)購入資金
② 聖ラファエル病院の貧しい妊婦の援助金×2年分
追記
シスター黒田から、①の胎児モニターの価格を再度調べられたところ日本製は価格が折り合わず同等の機能を持つ韓国製を購入したい、という連絡がありこれを了承。